友人のお誘いで、遠征五目へ行ってきたのである。
時は3月14日、晴れ。前日の大雨とは打って変わって最高の出だしである。
日曜なので、空いてるかなと思いきや満船ではないか!まあ晴れなので許すのである。

釣り人の特権?素晴らしい富士山だ。
電動リールでの釣りはもう20年もやってない。やってないというか敬遠していたのある。なんでかって?
それはタックルがライトタックルからちょっとヘヴィーなものにかわるので、いちいち買いなおさないといけないからだ。例えばビシ。今回は80号なのでもっていない。もっていないというか、5年前に「もう海釣りからは俺は足を洗って、フライ一本だ」と誓ったので、すべて廃棄した。腕の長いチドリ天秤なんかも捨てた。仕掛けも、ハリも捨てた。捨てまくった。(実は若干後悔している)
しかし電動リールだけは、なにか捨てることができなかった。「捨てないで~」と言われたからだ。リールがしゃべるわけないが、そんな気がしたのだ。

復活したタナコンさん。パワー&スピードも現役。グイグイ巻き上げ。全く問題なかった。
ということで、大事に風呂敷に包んで、昔購入した高輪にある竜雲釣り具へもっていたところ、ご主人はちゃんと覚えていたことに感動。あ~捨てないでよかったあとまた感動。ショーケースにあったシーボーグ300Jに一瞬浮気しそうになったが、電源を入れた時の「ピー音」でハッと我に返ったね。簡単に作動点検してもらい、PE3号をがっつり巻いてやったのである。

電圧テスターじゃないぞ、小さいけどバッテリーだぞ。
ハイパータナコンさんに命を吹き込む相棒は、BMOのリチウムイオン・バッテリーだ。驚くほど小さくて軽い、なんと750kg!1キロないんですから。昔の5kgくらいあった鉛バッテリーからするとありえないくらい進化している。パワーも持ちも申し分なし。一日、使ってもLEDメモリ一個しか減らなかったです。これは絶対におススメです!昔なんかあのクソ重いバッテリーもって、クーラーボックスもって、ロッドもって、フラフラ乗船するのですから危ないし、もう夢のようですわ。
え~話を戻します。

広くて船上での動きにも余裕があり、今までで一番快適な船でした。
今回、お世話になったのは横須賀の小川丸さん。沖の瀬付近の70~100mくらいを釣ります。本命ターゲットは「チカメキントキ」、初めて見る魚で初めて聞くネーミング。残念ながら僕は釣れなかったですが、同行した仲間はけっこう上げてましたね。魚屋さんとかではみないので、どうやら釣り人の特権か。高級魚らしいです。
エサはコマセと、カラ針にオキアミ通し刺し。仕掛けは4.5mハリス指定だったけど、僕はオマツリを避けたかったので、1mカットして使用。たまに、友人がくれたホタルイカやイカ短なんかもぶっ刺したね。
チカメキントキさん僕はというと、なんでかイサキのいれ掛かりで、たまにレンコダイ(ミニチュア鯛=キダイ)、見たこともない外道ばかり。船長に棚をチェックしてもらったのですが問題ないよというので、なにかほかに問題があったのか。。。今度キントキさんにきいてみます。どうでもいいことだが、このネーミングを聞いたときに真っ先に思いついたのが、知り合いの落語家、三遊亭金時さん(現・三遊亭金馬師匠)なのでなにか親近感はある。

なんかあさあ、イサキに気に入られたんだよねえ。

この方たちにずいぶんと遊んでいただきました。
今回は満座だったからか、大潮だったからか、わからんがオマツリとの闘いであった。なので、仕掛け投入に出遅れたときは出さないでと船長から指示あり。そんなこともあり大体の場合は、一ポイント一投で10分くらい待って無反応ならばすぐに移動というスタイルなので、一回休みでもそれほどストレスにはならないのです。電動だったからよかったけど、手巻きだったら今頃腕がバキバキだったね。タナコンさんが死んでたら必殺グラップラーで手巻き勝負と考えていたのである。いくらハイギアでも80mからの仕掛け回収はしんどいぞ!
そんな感じのストップ&ゴーで意外に忙しく、動画とる暇なんてなかったわけですが、ふと見上げた雲と、その隙間からのぞく青空がきれいだったです。今回はうねりがひどく、船酔いが続出したのですが、前日の深酒の影響もなく、僕はいたって快適でしたねえ。気の知れた、仲間たちと一心不乱に竿先を見つめる、そして、一喜一憂。これまた贅沢な時間なのだ。
また行きたいかと聞かれれば、行きたいが、胴付き仕掛けでキントキさん狙いとか、ジギングで釣らせてくれるところがあればチャレンジしたいなあとさっそくネット検索している自分が懲りてない。
まあ、そろそろ渓流シーズンが始まるのでしばらくはそちらに専念ですな。
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