パタゴニアから待望のステルス・ワークステーションのニューモデルがでたのでさっそく購入。パタゴニアのフライフィッシング関連商品はすぐ売り切れ、ヤフオクの高値取引の餌食にされるので、その前に入手。

これが正面からみた感じ。ロゴがやたらと目立ってよろしい。
パタゴニア公式サイトにはあまり詳細が出てないので、僕がフライフィッシャー目線でレポートします。
まずサイズですが、横230x縦175x奥行60(ザックリですよあくまで)とかなり小さいです。フロントのトップにかなり強力なマグネットが内蔵された帯(ベルト)がありフライをくっつけることができます。あくまで交換時に一時的につけておく感じ。そのままだと歩いているときに紛失するので、別途パッチ的なものは必要かと思うが、スペース的に難しいかもしれない。ちなみにボトムにパタゴニアのロゴがありますがこれもベルト(ディジー・チェーン的なもの)になっておりますがマグネットはついておりません。今回、なぜかこのラベルがかなり下のほうについており、中身を入れた場合、当然ふくらみますがそれと同時にロゴが底のほうにいってしまい、正面からちょっと見え辛くなったりします。最近のパタゴニアの傾向ですが、ロゴはTシャツなんかは別としてさりげなくつく感じですね。僕なんか「あれ、ロゴってどこにあるの?」なんて探してしまうくらいですから。

磁力はかなり強いです。
フロントの両サイドのベルトはベルクロになっており、すみません、今現在どう使うのかはわからない。フロータントをつけるのかな?解明でき次第レポートします。そのベルクロの上下には細いループがついており、ここに小さなカラビナをつけてティペットや小物をぶら下げるといった使い方でしょうか。僕はフォーセップをつけてみました。

こうすることでフォーセップが安定するのでいいかも。
背面ですが、ポケットあるかなーと思って期待してたが見事裏切られた。あるのは両サイドのバックル付きベルトと横位置のベルクロベルトのみといたってシンプルです。おそらく、同時リリースされた「ステルス・パック」に装着して使用するという前提なのであくまでシンプルにしているのかと思われる。だからあのサイズ感なのかもしれない。当然、ウェーダーのサスペンダーにも装着可能。日本の装備満載、ぶらぶら小物いっぱい派の方はあまりそうゆうことしないけど。
ところで両サイドの縦位置にベルトがついてますが、センター位置はちゃんとループ状になっており、ウェストパックとしても使用可能。

ん~ポケット欲しかった!
しかし、フロント部分にはメッシュ状になっているポケットがあり、かなり伸縮性のある生地なので、幅のあるものも収納可能。しかし何を入れるのだろうかが疑問。遊漁券とかマーカー、フロータントあたりでしょうか。

透かしてお見せするとわかりやすいかな。メッシュ状になっております。かなり伸びます。
さて、問題の収納についてだが、最近よく耳にするまさに「ミニマリスト」仕様だ。やたらと小物が多くなるフライフィッシングなので、入れるものはかなり厳選・限定しないと入らない。

中身はかなり厳選しないと入らないです。簡単な仕切りも少しあります。薄いのはニンフ用ボックス
僕の場合、ニンフもやるので、メインのボックスひとつと超薄型ボックスでちょうどおさまりがいいようです。まあリーダーなどは薄いのでどこか適当に放り込んでおけばいいし、ティペットはいつも外にぶら下げるので問題なし。
ちなみに生地は撥水や防水ではないようだ。ファスナーも止水ではない。だから雨の日対策は必要。

スタメンのパーゴワークス・パスファインダーとの比較。
今シーズン使用してきた、パーゴワークスのパスファインダーと使い勝手をくらべると、一長一短です。パスファインダーのほうが収納力は圧倒的にありますが、あくまでトレッキング用なので、フライ用の小物なんかを装着するには自分でカスタマイズする必要があります。しかし、雨にはかなり強いです。初夏の阿寒川で雨のなか長時間さらしましたが、止水ファスナーのおかげか、水の侵入はほとんどありませんでした。
一方、ステルス・ワークステーションはフライフィッシングを前提にデザインされている(と思おう)ので、小物の収納や装備品の装着はある程度ではあるが考えられているのかなあと思います。

もしかしてこんな風に使うのかもしれない。
上記のようにお気に入りのモンベルのパックに装着するという使い方もいいかもしれない。このパックは完全防水対策のためベルト部分以外に外側にはいっさい小物入れがつかないので、ひとつこんなのが付いていると便利かもしれないです。予備のフライボックスやおやつを入れておくとかね。
総評としては、まだフィールドで未使用なので外観からしか判断はできないが、買ってみる価値はあると思います。特筆すべきはパタゴニアらしからぬ価格の安さ。僕としては釣りに使えなくても、小物入れように使えばいいかなくらいの感覚で買ってしまった。フライベストのような収納力や便利さを求めるならばこの商品はちょっと違うが、必要最小限のものを胸元にいれ、山岳渓流を軽快に釣りあがるスタイルの方には正解だと思う。それとやっぱり、Patagoniaのロゴがなんとも嬉しいね。まあ、しいて言えば、価格が上がってもいいので、止水ファスナー等の雨対策がしていないのが残念なことと、財布や車のキーをいれておく防水ポケットなんかあればなおよろし。でございます。
いつも思うことだが、この手の商品って、開発段階できちんとフライフィッシャーたちの意見をきいて設計しているのかなあと思う。例えば、「シムス」の設計や使い勝手は秀逸なので、どうしても比べてしまう。このワークスステーションもどうせなら徹底的にフライフィッシング目線でいって欲しかったなあと思う。今度作るときはぜひ、チームとして参加させてほしいくらい言いたいことは山ほどあるね。
好き勝手にいろいろと書きましたが、熱狂的なパタゴニアンの方にはこのロゴを身に着けることがある種のステイタスになっている感があるので、大好きなブランドとともに渓魚に会いに行く、これがある種の至福のときなのかもしれないなあ、と思います。
それともう一点、最近の気候変動、激烈な灼熱地獄で山でもウェーダーを着ることが苦痛というか危険になってきているなかで、僕も来年はゲータースタイルにスイッチしようかなあと思ってます。そうなると、チェストパックがいちばん身軽で涼しいスタイルで、今後、こういったスタイルが増えていくと思う。その場合マムシ対策に気を使うがそれでもいい。とにかく、このワークステーションはお勧めです。すぐSOLD OUTになるので気になる方はお早目に。
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