待ちに待った解禁日を迎え、フライフィッシャーは冬眠から覚めたような思いだろうか。お気に入りの川の風景を思い浮かべフライタイイングをし、渓魚を想像したりして、解禁日を待つ。恐らく渓流に行く方は同じ思いだと思いますね。これがまた楽しいんだけどね。
そんなわけで僕も解禁を祝して行ってきたのであります。場所はあきる野市にある養沢。1955年以来、フライフィッシャーで知らない人はいないであろう、かつては銘川です。ゴルフでいえば名門コースみたいなもんです。ぜったいに一度は訪れているはず!都心から近いこともあり、都会派フィッシャーのホームグラウンドでもあります。正式名称は「養沢毛鉤専用釣り場」です。
もともとはGHQにいたトーマス・ブレークモアーさんがこの川をみたときに一目ぼれ(俗的に言うと)、彼はオクラホマの方でフライフィッシャーマン。やはり日本でもフライフィッシングがしたい!こんな美しい川は保護しないとマズい!と思ったのかはわかりませんんが、なんと川を自己資金で借り上げたというからクレイジーというか、うらやましいというか、有難いというか、なんというか。。。凄いなあと思った次第。僕が初めて養沢でロッドを振ったのが大学生の頃。まだ水量は豊富で滔々と里山を流れる清流、ヤマメもそれほどスレてなくゆったり、リッチな気分になれる川だった。

しつこいようだが水量がねえ。水量がないと魚は大きく育たないのだ。それにしても里川って癒されるよねえ。
「かつては」とあえて書いたのは、川の状況が昔と比べ水量も少なく、環境がガラッと変わり果ててしまい、「かつての銘川」とは全然異なる様相を呈しているからだ。これは恐らく台風や温暖化等の影響だろうか。養沢を守る人ににとってはとても残念で厳しい現状だろうなあと思う。
現在は、管理運営を養沢地区にゆだねられているそうで、お洒落なログハウスの管理棟がシンボル的な存在で、初めて行った方にも「あ~ここだ!」ってすぐわかるようになっている。

こうゆうのがいいんですよ~。渓流にくる楽しみのひとつ。癒し三昧。癒されたい人はフライをやるべし。

下から木を通して空をみるのがなんだか好きというか落ち着く。
釣りの方はどうかというと。難易度はかなり高いです。水深がなく、連日のフライ爆撃で緊張状態にある魚たちなので、ちょっとやそっとじゃあ相手にされません。まあ難しいです。

ライズを探す友人。何十年とフライをやってきている自分もこの人から学ぶことはいまもって多い。エキスパートの一人。

ちょっと日が傾きかけていた、落ち込みのところでクルージングしていたヤマメ。5~6回アタックしたら、観念したのか釣れてくれた。感謝。自作のネットに映えます。ロッドはかの名竿、カムパネラ・リバーソング。最近はグラスばっかりで、グラファイトの出番はめっきり減ったなあ。
まあ、難しいですが、システムとフライが合えば釣れてくれます。誰も気に留めない、小さなポイントをコツコツと探っていくと反応はあるので、難しいとはいえ楽しいのだこれが。
これから、梅雨に突入していく日本だが、小雨の時にもう一度訪れたらどんな感じか。水量が増えていいかもしれないね。そんな霧に煙る里川もオツなので、またアップしますね。
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