今年の夏は(も)暑い。ここ新潟も然り。暑いを通り越して危険性すら感じる。渓流はウェーダー(胴長靴)を着るもんだから、もうサウナスーツ状態(ちょっと古いかな)。フライ仲間からは、熱中症になってしまったという情報がちらほら。まあ無理もないね。そこまでして行くなよという話だが、それはそれなのだ。
というわけで最近の作戦は「朝活」だ。夜明け直前くらいから釣り始めて、8〜9時くらいに上がるという「ちょっとジョギングいってくるわー」感覚釣行ね。岩魚を数匹釣って、河原でパンを食べて、コーヒー飲んで帰ってくるのだ。これが想像以上に快適であることがわかった。本来、フライフィッシングの場合はちょっと光が差し込んだくらいが本来はベストなのだが、その条件がなくともちゃんとドライフライにバイトしてくれし、なんといっても暑くないので最高なのだ。そして何がいいって、1日が長く使える。なんかすごく得した気分になるのだ。

渇水の夏。朝っぱらからアカウシアブが車にパチパチ体当たりしてくるのでしばらく出れんかった。

今シーズンは北海道は別として、一回もグラファイト使ってないなあ。もっぱらグラスばっかりです。
激戦区なのでサイズこそ望めないが、23〜25cmくらいのが遊んでくれます。朝活なので2時間ほどの釣行なのでこれくらいのが数匹釣れれば上出来でございます。川は当然貸切状態。こうゆう流れのある土地売ってないかなあと以前から探してますが、なかなかないですよねえ。
夜明け直後の川は水面に朝靄がかかっており幻想的であります。人工物がないので、聞こえるのは水がぶつかる音と鳥のさえずり。腰の熊よけの鈴がなんとも不自然に鳴り響きます。夕方のヒグラシも最高だけどね。最近は鈴を3個ぶら下げるのでやかましいがこれくらいでないと流れの爆音でかき消されてしまい意味がないのだ。

今年は成長が早いそうで、頭が少し垂れてます。

夜になるとホタルがいっぱいです。
朝活は8時、遅くとも9時には上がります。帰りは田んぼ脇の農道を歩いてきます。最近スマホに登山用のGPSをインストールしたので、これがあると川と道との距離をみれるので便利。上がれそうなところがあれば、藪漕ぎして上がってきます。これがないと延々と森の中を彷徨うことになるので精神的にも楽ですね。なるべく熊に会いたくないしね。
お盆が開けると山里は急に秋めいてきます。そうなると「禁漁=シーズンオフ」という文字がちらちらしてきて、どことなく寂しい感じがします。
しかし、昔は朝活なんてしなくても1日快適だったのになあと思います。今はもう気温上昇の一途なので夏はこのスタイルが続くでしょうね。でも、夜明け前に川に行って、岩魚と遊んでって、すごく贅沢なことをしているなあと思います。こんなライフスタイルがいつもできればいいのだが。都会派フライフィッシャーにとっての束の間の現実逃避でしょうか。北海道移住計画も遅々として進まないし、しばらくはこのスタイルでいきます。
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