漆黒の闇からあがってくる宝石。黒ムツ釣りにいってきたのだ

ちょっとやんごとなき理由でブログのアップをサボってました。渓流も9月末をもって長〜い?禁漁期間に入りました。通常のフライフィッシャーだと他の釣りはせず、来シーズンに向けておとなしく家で黙々と毛鉤でも巻くのだが(もちろんそれもやる)、僕はそれでは禁断症状が出るので禁漁シーズンは海釣りへと行く。行くと言っても、あまりハマりたくないのでごくごくたまーにね。一生懸命にはやらない。海釣りまで道具揃えてたらお金たちがとめどもなく羽ばたいていくのだ。それはマズイ。

で、今回友人のラークさんのお誘いで黒ムツ釣りに初挑戦なのだ。前から幾度も誘われていたが世を徹してまでは釣りしたくないのと(夜は飲んでいたい)、前泊が必要になるからこれが僕には億劫なのですよ。「でも山では車中泊やってるじゃねえか!」と言われそうだが、山はね、いいんです。せせらぎの音、薪が爆ぜる音がいいんです。誰がなんと言ってもいいんです。癒されるのです。うまく言えないがいいんです。あとは妻が海釣りにはあまり理解を示さないので、ましてや車で前泊などと言うといろいろと面倒なのだ。

すぐ近くに車が走っているが音はきにならなかった。時折吹き抜ける突風に嫌な悪寒がした。

ラークさんから「鴨川オーシャンパークで車中泊するといいよー」と教えてもらったので、9時半ごろに到着。車が数台、すでにみなさん窓にシェードを貼ってお休みになっており、けっこうシーンとしているので、あまり音が出せない雰囲気。今回はキャンプ用のエアーマットと寝袋に出動してもらった。これがなんとも快適で3時間ほど深い眠りに。ただし、外のオレンジに光る常夜灯がことのほか眩しいので、行かれるかたは窓用のシェードは必須だと思います。ところで、アクアラインから鴨川に抜ける道中はガチに真っ暗!民家とかちょっと暗い灯りくらいはあるだろうと思ったがほんとに闇。ヘッドライト消したらどうなっちゃうんだろうなんて考えながら運転してたのだ。

これは上がってきたあとの写真ね。だから明るい。

今回お世話になったのは鴨川、聡丸さん。船が結構大きく、キレイです。あ!ここでお詫びですが、夜の釣り風景は撮ってません。だって、ものすごい風(キャップ被れなかった)、揺れ、ウネリ、そんでもってフラッシャーサビキで針が沢山付いているので、手前祭りがひどく、それの格闘、魚は暴れるで、一度釣りが始まるとけっこう忙しい。しかもひどいウネリのなか下を向いているといやーな悪寒が胃の中を駆け巡る。ちなみに、僕は途中で仕掛けを切って、3本針でやってました。それでもぐちゃぐちゃになる。だから忙しい。でも今思えば、ちゃんと撮っとけばよかったなあと思う。正面にいた他の船がどれくらい傾いているのかを見せたかったのだ。

これが仕掛けね。どうやって真っ暗な海底で黒ムツたちがこれを見つけるのかいまだに不思議だ。目がやたらデカいから僅かな光でもいいんだろうけど、でもねー不思議。でもこの仕掛けじゃないと釣れないらしいから買ったけど、これフライのマテリアルにあるから作れるね。UVポーラとか夜光ティンセルとかで代用できそうだなあと思ったので、次回試してみます。

妻もコイツの味には満足。よかったあ〜。

これが高級魚「黒ムツ」だ!見よこの目ん玉。このデカい目ん玉から僅かな光を取り入れてるのだと思う。調べたところによると、海底ではイカやほかのプランクトンが光を放つのでそれを頼りに見ているらしい。黒ムツさんに聞いたわけではないが。

3日ほど寝かせた刺身はもうね、ヤバい!絶品でございます。ネチっとした弾力と油に混じって甘さが口中に広がります。大トロみたいです。「宝石」と言われる所以です。皮は取らず、バーナーで少し炙るのが定番らしいがこの若干の香ばしさが鼻腔を抜けるのがまたよろし。

とこで、今回は黒ムツと太刀魚のリレーで、夜明けと共に湾内近くで太刀魚(僕はこっちが楽しみだった)を釣るのです。

みなさん、鯖の短冊をつけてます。僕はなんでもいいよーと言われたので、得意のジギング。

今回の当たりジグ。水深は12〜15mくらいで浅い!100gでもちょっと重いかも。

ポイントは港のすぐ近くなので水深はあまりない。ジグを落とすとすぐに着底する感じ。活性はかなり高く、水面付近まで太刀魚が追ってくるのが見えるのが面白い。サイズはそれほど大きくないけど、太刀魚の引きはやっぱり楽しいね。今回は60グラムのジグを置いてきてしまったので、スレがかりが多く、小さくてもリリースできないのでちょっと可哀想なことしてしまったことに反省。

フォール中にかかることが多かったです。なのでセンターバランスでヒラヒラ落ちていく感じがいいですね。あとは着底後のジャーク後のヒラ打ちがかなりききましたね。

テンヤでやっていたラークさんはかなりいいサイズをあげてました。テンヤだとサイズが大きいような気がしますね。浅場だから小さいのしか釣れないということではないようだ。船の下に刀みたいのがいっぱいいるんだろうなあと思うと、それはそれで圧巻である。

なんかもうとめどもなく釣れ、ダメージのないものはリリースした。いまは毎晩、太刀魚と黒ムツでございます。これはゼータクなことだ。

もうみんな大漁でクーラー持てず。リヤカーにて駐車場へ。

まあ、夜釣りのウネリは酷かったが、結果としては宝石もゲットできたし、いい釣りができたね。今度は12月かな。ではまた。

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