どせうが好きだ!

僕は「駒形どぜう」が大好きで、疲れたり、なにか栄養つけたいなあという時はいつも行きます。知ってると思いますが、ドジョウのことね。元々は「どじやう」と書いたそうな。だけど、江戸の大火で店が焼けたので、四文字は縁起が良くないのではということで「どぜう」としたそうです。

「どぜう」というと先入観からか?苦手な方が多いですね。確かに他で食べたドジョウなんかは小骨が口にさわり、泥臭かった。しかし、本場、駒形のどぜうはまったくもってその概念を覆す。僕はここのオーナーさんと知り合いなので聞いてみたところ、南の方で専用に養殖しているそうだ。前はてっきりどこかの川で獲ってくるのかと思ってたが、考えてみるとそんなことしてたんではまったく需要に追いつかないし、衛生上悪いし、それこそ泥臭さが抜けないもんね。

食べ方はいたってシンプル。浅い鉄鍋にどぜうをのせて、割下をちょろっとたらしてたっぷりのネギと一緒にふつふつと煮るだけのもの。シンプルこの上ない。炭火をみながらハフハフと食べ、ぐいっとビールをあおるともーサイコーですね。

こんな感じで、僕の場合は4皿くらいいくかな。仲居さんに追加を頼むと皿に並んだドジョウを眼前の鍋にスルッとスライドさせてくれますが、慣れない方だとどぜうがこぼれたりする。けっこう難しそうである。

味はしっかりついているが、僕は山椒の香りと痺れが好きでたっぷりとかけるのが好み。いい感じに舌が痺れてきます。

どぜうとネギを肴にちびりちびりやるのだ。これがまた至福のとき。

ちなみに僕はいつも1階の板の間に座ることにしている。なぜかというと、雰囲気はもちろん、臨場感や、あのガヤガヤと活気のある感じ、匂い。なんといっても、江戸時代からほとんど変わらないツヤツヤの板の間や200年あまり燻された天井などを見ながら飲むと、江戸庶民もこうやって胡座かいてワイワイやってたんだろうなあと思いを馳せるのがまたいいのだ。200年の老舗だけど敷居が高いわけではなく、気さくでリラックスできる空間なのだ。あ〜書いてたら、また行きたくなってきた。

 

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