有栖川宮記念公園 生きもの採取作業ボランティアに参加したの巻。

有栖川宮記念公園には魚釣りができる比較的大きな池がありますが、結構本格的な感じで釣りをしている方がいたり、トンボが飛んでいたり、都会っ子の子供達にとって自然を学ぶ貴重な機会をくれる公園である。

以前より港区議会議員をしている友人と有栖川の池の外来魚調査してみたいよね〜なんて話していたのですが、この度実現することになったので、早速ボランティアとして参加。意気揚々と公園の集合場所に行ったわけですわ。

今回はボランティア参加の方の他に水産大学の教授と学生さんたちも参加。みんな楽しそうにしており、話かけると、さすがに生物だいすき!といった感じでいいなあと思ったね。「あ〜俺もこうゆう大学いっとけばもっと楽しい人生を歩めたかもなあ」なんて思ったね。遅いけど。

早速、自前のウェーダーに着替えたわけだが、教授から「単独ではなく必ず二人一組で入ってください」と言われる。なんと入ってみてこの意味がわかった。池はぬかるみでしかも深い。入ると股下くらいまであるので、一回ハマるとまったく動けなくなる。これがいわゆる底なし沼というやつである。

しかも僕みたいな中年のオッサンは脚力が完全に衰えているので、足を無理に抜こうとすると関節が抜けそうになり、そのまま身動きがまったくとれなくなる。池の真ん中には巨ゴイがひしめいているのだが、そこに到達するには命の危険性を感じる。投網が必要だなあと思ったけど、泥で引っ張れないかとかいろいろ考えていたけど、さすが学生さんたち、有り余るパワーでぬかるみをモノともせず、突き進み巨ゴイをキャッチ。というわけで、そこは完全に任せ、僕は比較的浅い場所でガサガサに徹したのだ。

今回の驚くべき珍客はこの大ナマズだ。体長130cm。頭の横幅は40cmくらいあった。イカついが、よく見るとなんだか日本昔ばなしに出てきそうな、かわいい顔をしている。琵琶湖大ナマズではないかとのことだったが、あとの調査でヨーロッパ大ナマズと判明。引き取り手を探していたが、京都花園教会水族館さんが手をあげたそうで、よかったよかった。外来種なので引取り手がなければ殺処分対象になっていたかもしれないので、彼も命拾いしたね。

今回の調査では予想はしていたが、それでもブルーギルの多さには驚いた。ほとんどが数センチの小さなものだがすくう度にたくさん入っている。これは当然、殺処分とのこと。

なかなか愛嬌があってかわいいのです。可愛そうだが仕方がない・・・

ミドリガメの巨大化したものもとめどもなく捕獲された。彼らも可哀想だが殺処分へ。見に来てた少年がしきりに欲しがってたが、区の条例であげることも不可。まあしょうがないね。夏祭りの出店とかで買った亀をこの池に捨てたんだろうなあ。飼い主も殺すことはできず、可哀想だからってこの池に逃したのだろうけど、結果自然環境に激烈なマイナス影響をもたらすことだけはどこかで学んでほしいなあと切に願うのである。

バカでかスッポン。体長、50cmくらい。これ、美味いだろうなあ・・・いかんいかん。

大ナマズ、バカでかスッポン、オオウナギはミニ水族館として、プールにしばらく展示。地元の子供達でわいわい。これはほんと普段スマホばっか眺めてるちびっ子たちにとっては素晴らしい教育になるね。この調査は10年に一回やるそうだが、そんなにあいだあけずにもっとやるべきだね。例えば教育という面で考えれば捕獲ではなく、ブルーギル釣り大会とか、ザリガニ釣り大会とか、楽しんで、学んで結果、調査にもなる(ならないか)のでこれは是非とも港区に提案したいところだ。

黄色のが僕です。思いっきり目立ってます。

今回は自分にとっても癒しになりました。僕は北海道で育っているので、部活もせず放課後は近所の川や沼に釣りに行ったり、ガサガサをしたり、まあ毎日嫌でも自然に触れていき、知らず知らずのうちにさまざまな生きものの生態や名前を覚えた。だから、今回は童心に帰ることができて個人的にはかなり楽しかったのだ。

有栖川宮記念公園は都会も都会。ど真ん中の公園で来てるちびっ子たちも都会っ子。彼らは矢継ぎ早に僕にあらゆる質問を投げかけてきた。全てが初めて生で見るんだろうなあ。なんか学校の先生になった気分で嬉しかった。これで自然環境や生きものに興味をもってくれたら嬉しいなあ。

今回の詳しい調査結果は港区のホームページでご覧になれます。ちなみに、日本の固有種は優しくリリースしました。

有栖川宮記念公園池の生物調査
東京都港区ホームページです。

京都花園教会水族館 https://www.kyotohanasui.com/

ではまた!

 

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