R5解禁直前、佐藤成史フライフィッシングスクール

今年のフライフィッシングは佐藤成史さん(以下“セイジさん”)のフライフィッシング・スクールから始まりです。スクールと言ってもがっつりやるわけではなく、みなさん面識のある感じで、のーんびり釣り、質問があればセイジさんにきくという、ゆる〜いスクールであります。言ってみれば、解禁前の決起集会(大袈裟か)と申しますか新年会と申しますか、そんなところであります。皆さん、エキスパートなので、セイジさんと釣りをしたい方が参加しているといったところでしょうか。主催はハンドメイド・ランディングネットでお馴染みのシルキーウッドさん。

ラッキーなことに気温高め!ハッチもあるし最高のコンディションでした。

基本、こんな感じで、実釣を見て研究?します。今回は人数少なめの募集だったので、もう間近でみることができますし、途中で質問もでき、素晴らしい環境です。

もうね、これ最高です!やかんはカップ麺用です。

スケジュールとしては、最初にお昼くらいまでは、薪ストーブの前で座学をちょこっと、そんで、セイジさんのデモンストレーションを見るわけですが、僕はリーダーシステムについて確認したいことがあったので、もうここぞとばかりに質問しまくりです。リーダーは買ってそのまま繋ぐのではなく、ちょこっとした加工や調整があるのですがそこをスッキリさせたかったのですが、ひじょうに親切に教えてくれたのです。ともすると、著名なアングラーはちょっと冷たい感じがするというか、聞き辛い雰囲気があるもんですが、彼はまったくもって我らに素人目線で対応してくれて、人柄の良さがうかがえます。

なんか絵になる方です。パタゴニアのアンバサダーも務めてます(たしか)。ロッドはソリッド・ヘキサゴンという先進的ロッド。

天気は快晴、気温高めで春の定番・クロカワゲラのハッチ(水生昆虫の羽化ね)もあったので期待大でしたが、残念なことに魚があまりおらず、いても百戦錬磨のスレッからしのみという状況。しかし、セイジさんはドライでダメなら、ニンフと臨機応変にフライを換え、次々掛けていくのには恐れ入りました。しかもフライの交換が早い!高齢(失礼)なのに早い。河原を歩くスピードで有名ですが、とにかく早い。僕なんか最近ピントが合わないのでフライの交換に10分くらいかかるからね。

このひとがクロカワゲラ。春の訪れを告げる水生昆虫のひとつね(撮影場所@越後湯沢)

場所を変えながら、少しずつ上流へ移動します。水が少ない!

午後からは思い思いの場所で釣っていきます。そこにセイジさんがやってきて指導してくれます。僕は逆U字キャストの仕方、落ち葉の多い状況でどこに魚が定位し、どこを見て、どう流していくかということをじっくり教わったのだ。ちなみロッドはセイジさんがデザイン・監修したカムパネラのRiver songロッド#3であります。カムパネラさんは東北のロッド会社で、ブランクからオリジナルすべてハンドメイドなのでなんだか温もりがあるロッド。特にこのグラスロッドの使い心地は素晴らしく、内地の渓流のほとんどはこのロッドの出番が多いですね。ここ数年は海も川もグラスロッドばっかりです、ちなみに。釣り味がいいからね。

蝋燭はいらねえ!と言いながら自分で立てていくというお茶目な場面も。

今回はセイジさんの誕生日会を仲間で企画、大盛り上がりで大成功。これから益々活躍していく日本屈指のフライフィッシャーです。日本中の川や山を歩いて、魚はさることながら動植物の状況やその環境を世に訴えていく方であり貴重な存在です。そんな方のお誕生会に立ち会うことができ光栄でした。

さて、もうすぐ3月で解禁です。今年は熊が怖いけど、山形、秋田、青森あたりを行きたいなあと思っとります。フライボックスの中もスカスカで弾がないので、巻かないとと解禁に向けてワクワクするのです。春はもうすぐです。今回は春の日差しのなかのんびりと釣りをした贅沢な時間でした。

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