先日の広島滞在で、地元の方たちから頻繁に尋ねられたことがある。それは「宮島には行ってきたか?」だ。広島での観光、特に僕のように一泊二日だと行くところがかなり限られるので、宮島というのは予定には入っていた。しかもパタゴニアに寄っても店員さんから聞かれたくらいだ。ちなみに家族で行ってないのは僕だけ、娘も妻も行っている。これは一度行っておかねばと思ったね。まあ、東京で言うところの「東京タワーに行ったか?」みたいなものだろうか。
宮島行きはあまりに有名なので電車もすぐ分かります。本数も多いようです。電車内は平日だったせいか、日本人のかたはあまりいなく、見渡す限り外国人観光客だった。
広島駅から約30分くらい。ちなみに原爆ドーム側の川からも船が出てます。これは1時間半で2,200円だったかな。ちょっとお高いが船からの景色もいいかもしれませんね。まあ電車の方が楽だし、安いです。
駅を降りると、みんな一斉にわーっと向かうので、わかると思いますが、駅前をまっすぐ歩くと地下道があっていったんそこを通り抜けます。道沿いには、穴子が有名なのか?穴子飯の店が数軒ある。
宮島行きのフェリーは2社あって、どちらでもいいですが、僕はSuicaの支払いが便利なのでJRのほうに乗船。これは楽ちんです。しかし、JRでフェリー出してるって気合い入ってるよねー。儲かるんだろうねえ(余計なお世話か)。
改札を通るとすでにフェリーが待っており、遠くに厳島神社の鳥居が小さく見え、なんともいえないワクワク感と風情がある。乗り場のところから海を覗くと30センチくらいのフグがたくさん泳いでおり、透明度が凄い。カットウ針で一発だな、なんて思いながら僕は階段で上へ。車は下に入り、乗船したらすぐ出発となります。宮島観光は経済的にかなり潤っているようで、ピストン輸送でバンバン観光客を島に送り込んでいるようだ。

静かな海をヌル〜っと進みます。
いや〜しかし、コロナ解禁後の観光は外国の方でたくさんです。有り難いですね〜。なんかこうして日本の伝統的なものに興味を持ってくれていることは日本人として嬉しくまた誇りに思いつつ、僕は後ろから、写真を撮る様をニヤニヤ眺めていたのだ。

島までは15分くらいあっと言う間です。穏やかな瀬戸内の海をのんびりと進みます。

改札を抜けるとこのジオラマがあるが、これは主要部分で島全体はかなりデカく1日で回るのは無理。

この日は台風の影響であいにくの小雨だったが、自分的なちょうどよかった。
駅を出ておっさんはゾロゾロと他の観光客に混じって右方向に歩くのですが、道中はお土産屋さんがズラリ。ここにもあなご丼があるではないか。そんなもんより、僕はその先の「生ビール」の文字に気を取られていたが、まずは厳島神社を参拝しようと我慢、振り切ったね。

とにかくひたすら歩きます。砂浜を歩くのもいいかもね。僕はおっさんの一人旅なのでやめた。

フェリー乗り場を振り返る。まあのんびりと癒されますわ。アオリイカ釣れそうだね。
この日はですねータイミングよく、引き潮だったのだ。そんなんでみなさん、靴を履いたまま鳥居の近くまで行けたわけです。外国の方はさすがだと思ったね。素足になって、鳥居の真下で写真撮ってたね。大胆な発想にひとりで関心。
僕はぎゃあぎゃあ騒いでいる観光客を尻目に、ひとり下を見てヤドカリを探していたのだ。はたから見ると怪しいおっさんだよね。なんか引き潮のなかでカニとか小魚を見つけるのがなんだか大好きで、ひとときだけ童心に戻る。
厳島神社の主祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神です。創建は593年、1168年に平清盛公が現在の規模に造営したとのことです。ユネスコの世界文化遺産に登録、まあそりゃそうでしょうね。かなり貴重な建造物ですからね。ちなみに有名な鳥居ですが、コンクリート基礎とかではなく、その重みだけで建っているというから驚き。どうやってバランス取ってんるんだろうかとか、台風とかどうやって耐えてるんだろうとか気になってしまった。

この風景ですよね。実際に来たんだなあとしばし眺めていたね。
神聖な話の後なんだが、僕は神の御前に参拝前、突然便意に襲われあたふたしていたのだが、参拝料(拝観料?)を支払ったあとすぐにトイレを発見!しかもキレイ!聖なる神社で大きいものを落とすのは失礼であると重々承知の上だが、襲ってくるものに耐えられず駆け込んだね。神様が「ここにあるよ」と導いてくれたと、ここは前向きに考えるしかなかったのだ。
ところで、今回は帰りの新幹線を夕方にしてあるので、たっぷり時間はある!ということで、参拝のあと、水族館を見つけたので入ったのだ。かなり迷ったけどね。

可愛いので思わず撮ってしまった。
館内は地元の海、特産物の牡蠣なんかを本物の牡蠣棚でみることができ、へーっと勉強になる。牡蠣棚を下から見上げたり、間近で見ることはまずないので貴重な経験です。もちろん本物の牡蠣が付いております。最初の段階の牡蠣って小指の爪くらいのが付いてるんだよねえ、不思議。ここは絶対におすすめです。

さてこの方は誰でしょう?
宮島のもうひとつの楽しみ方があるらしく、それは小道を巡ることとのこと。山の斜面などをうまく利用して伝統的な家屋が軒を連ねているのを見たり、小さな商店があったり、島の方の日常生活を感じたりとなかなか面白い。

山を背後に海方向を撮る

他の神社仏閣が山をの登ると現れる。この辺も見どころ。

なんていう花なんだろうか。
もうね厳島神社だけではなく、とにかく見所満載。山の方はちょっと階段がキツいが風情のあるお寺なんかもあって、ちょっとしたトレッキング気分になります。
旅の締めはやはり地ビールでしょう。宮島ビールは最高に美味かった。なんだかんだ島には4時間いました。これでもほんの一部分。思ったより大きな島なので、しっかり見たい方は1日かけて見たり、島に旅館があるのでそこに滞在するのもありだなあと思った。ひとつ心残りは焼き牡蠣が混んでて躊躇したのと、あなご丼かな。次回はビールとともに食すぞ。
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